マタニティブルーとは、出産や育児への不安がつのって気分が落ち込んでしまうことです。
わけもなく涙がでたり、周囲の何げない言葉に大きなショックを受けたり。産前産後にあらわれるマタニティブルーは4人に1人が経験するとも言われています。
特に産後は「産後ブルー」や「産後クライシス」と呼ぶことも。ひどい状態になると「産後うつ」に陥ってしまう可能性もあるので、早めに対処することが大切です。
マタニティブルーの症状
4人に1人が経験するというマタニティブルー。軽い気分の落ち込みを含めるともっと多くの女性が経験しているかもしれません。
産前産後の女性は誰もがなる可能性があるマタニティブルーは、妊娠中に受けるストレスが原因です。体が思うように動かなかったり、貧血で体調不良だったり。
産前産後は通常時とはまったく体調が異なりますから、ストレスを受けるのは当たり前です。ストレスホルモンが分泌されると気分の変動が激しくなって、ネガティブ思考になってしいます。
特に出産後は、女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンの分泌が低下していますから、ストレスに気分が左右されやすいのです。
おまけに赤ちゃんのお世話がありますから、出産後のマタニティブルーは重くなってしまいがち。月経前にイライラしたり情緒不安定になる月経前症候群を患ったことがある女性は産後にマタニティブルーになりやすいそうです。
マタニティブルーのチェック項目
マタニティブルーの具体的な症状についてチェック項目をあげてみます。
・気分の浮き沈みが激しい
・赤ちゃんの泣き声を聞くのがつらい
・人とコミュニケーションをとるのが億劫
・自分の時間がとれないため苦痛
・育児に自信が持てない
・疲れやすくて、いつも体調がすぐれない
・赤ちゃんの育て方が分からず不安感にさいなまれる
・何もないのに不安になってしまう
・ちょっとしたことで悲しい気分になって涙がでてきてしまう
チェック項目が多くあてはまったら、マタニティブルーの可能性が高いです。
産後のマタニティブルーは放っておくと産後うつへと悪化してしまうこともあります。産後うつになると子どもがかわいく思えず、育児ができなくなったりすることも。
マタニティブルーはひどくならないように、早めに対処するのが肝心です。
マタニティブルーはいつからいつまで?
マタニティブルーは、出産3日後くらいをピークに症状が出る人が最も多いようです。ほとんどの人は10日から2週間くらいで症状が改善していきます。
つまり、出産後3日~2週間くらいの時期が、マタニティブルーの症状に悩まされる人が多いんですね。
中には、妊娠1~2週間後のごく初期からストレスをかかえてマタニティブルーに陥ってしまう人もいます。また、症状がないとあなどっていたら、産後1年たってマタニティブルーになってしまうケースもあるようです。
2~3日でたいていの人は症状が収まるのですが、2~3週間かそれ以上続く人もいます。このようにマタニティブルーは発症時期も期間も個人差があるようです。
マタニティブルーは自然とおさまることがほとんどですが、中には悪化してしまうこともあります。そうなると育児どころか日常生活すらままならなくなってしまうことも。
産後うつになってしまったら改善するのが難しくなりますから、自然におさまるマタニティブルーだからといって油断しすぎるのは禁物でしょう。
マタニティブルーへの対策
マタニティブルーかもしれないと思ったら、次のような対策をとってみましょう
思いっきり泣いてみる
イライラして、ふとした瞬間に涙がでてきてしまう。そうなったらもう割り切って思い切って泣いてしまいましょう。出産は人生の一大イベントですから、ホルモンバランスが崩れてストレスがたまるのも当然です。我慢せず思いっきり泣ききるとスッキリします。
休養をしっかりとる
産後は赤ちゃんのお世話でゆっくり休むことはできないかもしれません。でも、だれかに頼れるならばしっかり頼って十分に体を休めて下さい。夜間授乳が大変なら、ミルクにしてパパに代わってもらってもいいじゃないですか。食事や掃除も手を抜いて、睡眠時間の確保や休養につとめましょうね。
コミュニケーションをとって気分転換
マタニティブルーの対策としてコミュニケーションはかなり重要です。
産後は家にこもりがちになって人とコミュニケーションをとることが難しいかもしれません。そうなると、余計にストレスがたまってマタニティブルーが加速してしまいます。人と話すとストレスは軽減しますからパパや家族にはしっかり話を聞いてもらいましょう。
赤ちゃん連れの外出は難しい場合があるので、誰かが訪問してくれるといいですよね。両親や兄弟ならば気兼ねなく訪問してもらえますが、友達だと遠慮してしまうかもしれません。
出産後のお祝いは短時間で済ませるのが礼儀ととらえる人もいますから。でも、短い時間であっても人とコミュニケーションをとるのはいい気分転換になります。
気分転換にもニューボーンフォトをおすすめします
生後7日~14日に撮影するニューボーンフォトの出張撮影は自宅で行えます。カメラマンやスタッフとコミュニケーションをとって、リフレッシュすることも可能です。
TKG-Worksがニューボーンフォトをおすすめする理由は、撮影したお写真が産後のママの癒やしになって欲しいと考えているからです。
どういうことかというと、毎日の育児の中で、特に一人目の子育てだとママは右も左も分からず、パパがお仕事で忙しかったりすると、毎日が不安になったり、マタニティブルーの影響で24時間365日ずっと子育てをしないといけないと思い込んでしまったりと、大変なことも多いです。
そういうときに産まれた頃の写真を見て、産まれる前に考えていたこと、例えば、こんなお洋服を着せたいとか、いろんなところに連れて行ってあげたいとか、新鮮な気持ちを思い出したり、癒しや息抜きに使っていただきたいという思いがあります。
出産前に予約しておけば、万が一マタニティブルーになっていても大切な時期を逃すことはありません。また、ニューボーンフォトの撮影時期は、多くの人がマタニティブルーになる時期と重なります。リフレッシュして、うまくこの時期を乗り切りたいですよね。
身近に話し相手がいないというなら、ママ向けの電話相談もあります。赤ちゃんに話しかけるのもいいですし、一人でイライラする気持ちを吐き出してもいいじゃないですか。
必要であれば出産した病院の助産師、医師、専門家のカウンセリングを受けることも検討したいですね。とにかくありとあらゆるサービスを利用して、人とコミュニケーションをとってマタニティブルーを解消していきましょう。
マタニティブルーになるのはママだけじゃない
マタニティ―ブルーというと、妊婦さんだけがかかるものだと思いますよね。ところが、ママだけじゃなくて、パパもマタニティブルーになることがあるんです。
最近はイクメンを推奨しいるので、育児休暇をとるパパも増えています。ママだけではなくパパも育児にかかわるのは当たり前という風潮です。そうなると、ママと同じくパパもストレスを抱え込んでしまって、マタニティブルーの症状があらわれてしまうそうです。
妊娠したママと同じく、女性ホルモンが増えてしまうパパもいるんだとか。パパは、職場でのプレッシャーが増えたり、経済的な悩みを一人で抱え込んでしまうこともあります。パパのマタニティブルーもひどくなるとうつになってしまいますから、早めの対処が大切です。
対処法はママと同じで、休みをとったり、コミュニケーションをとって気分転換をすること。パパの話しを聞いてあげることが重要ですね。とはいっても産後はママだって手一杯です。
周囲のサポートをうまく受けながらマタニティブルーを乗り越えていきましょう。ニューボーンフォトの撮影があれば、パパだって刺激をうけられるはず。病院や公的機関のサービスもチェックして、リフレッシュをはかりましょうね。
まとめ
出産という一大イベントでは、何がおきるか分かりません。妊娠出産の時期は、体の変化も大きいですから、外からは元気そうに見えても、知らず知らずのうちにストレスをためてしまっているものです。
マタニティブルーはどんな人でもおちいってしまう可能性があります。ママとパパ、二人ともがマタニティ―ブルーになってしまうことだってあるんです。
大切なのは、しっかり対策をとって早めに改善させること。ママパパが協力して、いろんなサービスやサポートをうけながらマタニティブルーを乗り切りましょう。
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