子育ては、今と昔では大きく変わってきています。昔は当たり前だったり、良いとされていたことが、今ではやらなくなったり、むしろ悪いとされているなんてこともあるものです。
子育ての先輩として、ご自身や義理のお母さんからの情報は色々頼りになりますが、すべて鵜呑みにするのではなく、市区町村の子育て支援サポートに話を聞いてみたり、広く情報を集めることが必要になってきます。
今回は今と昔でどのようなことが変わってきているのかを確認し、現在はどのような対応が正しいとされているのかを見ていきたいと思います。
子育てで今と昔では変わってきていること
1.布オムツと紙オムツ
昔は、紙おむつの値段が高く品質が今ほどよくなかったために、布おむつが主流でした。
しかしながら、現在の紙おむつは通気性や吸収性に優れており、赤ちゃんの肌にも優しいものであるため、多くのママが紙おむつを使用しています。
また、布オムツは使用するたびに洗濯をしなければいけないという大きな手間がかかるため、使い捨て出来る紙オムツが重宝されています。
余談ですが、保育園では必要な分の紙オムツを各家庭で持っていくのですが、使用済みのオムツを毎日持って帰る必要がありました。つい最近、保育園で処理をしてくれるようになってとても喜んでいるママが多いです。
2.白湯を飲ませる
昔は、お風呂上りには白湯を飲ませることが当たり前でしたが、現在は母乳やミルクは欲しがるときに与えるという考え方のもとで、赤ちゃんの頃の水分補給は基本的に母乳かミルクでよいとされています。
ですので逆に考えると、離乳食が始まるまでは母乳もしくはミルクしか与える必要がありません。
3.ベビーパウダーの使用
昔は、赤ちゃんのお風呂上りやオムツかぶれにはベビーパウダーをつけるようにしていました。
しかしながら、現在では大量のベビーパウダーは毛穴の汗腺を防ぎ、かえって湿疹やかぶれの原因となるとされていることから、使用を控えるようになりました。
代わりに、赤ちゃんの肌の乾燥やかぶれ予防には、オイルやローション、クリームなどが使用されています。
4.離乳食
昔は、親が口の中で柔らかくしたものや小さくしたものなどを食べさせることもありましたが、赤ちゃんへ虫歯菌がうつることを予防するために、基本的には箸やスプーンの共有も避けるようにとされています。赤ちゃんとのチュウも口ではなく頬にしてもらうようにしたほうがいいです。
5.オムツはずれ
昔は、1歳くらいをめどにオムツが外れるようにすすめてきましたが、現在は3歳前後と以前よりも遅くなっています。
おしっこの間隔が2時間以上空くくらいになってきた2歳過ぎくらいが、トイレトレーニング開始の良い時期と言われています。
3歳前後という幼稚園や保育園の入園の時期を一つの目安とすることで、親も子も目標を持って取り組むことができるようになります。
とはいえ、あまり深く考える必要もなく、幼稚園や保育園でサポートしてもらえますので、入園する際に聞いてみましょう。
6.断乳・卒乳
昔は、虫歯になりやすいなどの理由から、ママのほうから断乳を進めていくようにしていましたが、現在は子供がもういらないと言い始める時期に辞めさせるという卒乳という方法が多く取られています。
母子のコミュニケーションの一環として、授乳を無理にやめさせる必要はないと考えられているためです。一般的な時期としては、12~18か月ころとなっていますが、個人差があるため、あまり焦ったり気にしすぎる必要はありません。
7.歩行器
昔は、赤ちゃんが歩き始めたころから歩行器を使って歩く練習をさせていました。
しかしながら、現在は、ハイハイ時期をむしろ大切に考え、無理に歩行時期を早めるような必要はないと考えられています。
昔は祖父母とともに一つ屋根の下で暮らしていましたが、今は核家族となりマンションに住んでいる家庭も多く、広さ的に歩行器を使えないという住宅事情もありそうです。
8.ミルクの必要性
昔は、粉ミルクは母乳よりも栄養があり、子供がよく育つとされて母乳が十分に出ている場合でも粉ミルクを使用する育児が主流でした。
母乳も十分に栄養価が高く、特に初乳に含まれる免疫機能を高める栄養素の重要性が注目されており、母乳育児ができそうであればいいのですが、色んな事情により難しいことも多く、また、粉ミルクも昔に比べてずっと母乳に近づいていることから、自分の育児スタイルに合わせて粉ミルクか母乳か混合かを選択できる環境となっています。
9.抱っこしすぎの影響
昔は、抱っこしすぎると抱き癖がついて泣き止みづらくなるということや、太りやすくなる、寝つきが悪くなるといったようにあまり抱っこしすぎるのはよくないと考えられていました。
しかしながら、現在では赤ちゃんは抱っこによりリラックス効果が得られたり、感情表現が豊かになる、親子のスキンシップが深められるなどさまざまなメリットが挙げられむしろ泣いたらすぐに抱っこをしてあげましょうと言われています。
10、日光浴の必要性
昔は、くる病の予防や、新生児黄疸の改善のために、生後すぐから日光浴が推奨されていました。
しかしながら、現在ではくる病や新生児黄疸のリスクは少なくなり、それよりも日光浴による紫外線の影響が懸念されています。
それにより、日光浴の代わりに外気浴が推奨されるようになり、おおよそ産後1か月を過ぎてからの外気浴がすすめられています。
まとめ
以上、子育てに関する今と昔の違いをいくつかお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?
ほとんどの話が180度変わっているものばかりで、驚いた方もいらっしゃると思います。
子育てにおいては、両親や目上の人からのアドバイスも大いに重要ですが、時代とともに変化してきている事柄に関しては、臨機応変に対応することが必要です。正しい知識を身に付け、時代に合った子育てをしていくようにしましょう。
例えば、赤ちゃんをより深く寝てもらうためにミルクを飲んでもらったり、おしゃぶりを利用するなど、最近はいろんな選択肢がありますので広く情報収集をするとよいですね。
ニューボーンフォトの撮影でも赤ちゃんに深く寝てもらうために工夫をしています。撮影時に気になることがありましたら色々お伝えできることがあると思いますのでお気軽に聞いてくださいね。
2021.09.10
ニューボーンフォトとは
ニューボーンフォトとは、新生児の時期限定で撮影する赤ちゃんの記念写真のこと。 北米やヨーロッパでは、生まれたての赤ちゃんのフォトカードを遠方の家族や友人に送る習慣があり、工夫をこらしたニューボーンフォトの撮影文化が普及しはじめました。 ここ数年の間でその流れが日本にも上陸し、新生児期にしかできな...
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