たくさんのエネルギーを使う出産は、ママの体に大きなダメージを与えます。そのダメージは交通事故レベルだとも言われています。一見元気そうに見える産後ママも、内臓は深く傷ついているケースも。

産後、日常生活が送れるようになるまでには最短でも3週間ほどは体を休ませないといけません。今回は出産でダメージを負ったママを癒すための、産後ケアについてまとめたいと思います。

産後ケアの必要性

医学的には出産後の体が妊娠前と同じくらいの状態にもどるまでには約6から8週間はかかるそうです。10か月間お腹のなかで赤ちゃんを育てるために子宮やホルモンバランスが大きく変化してきました。

変化した体の状態を元に戻すための期間が産褥期です。産褥期には、子宮が妊娠前の大きさにもどろうとして収縮するためにひどい生理痛のような痛みがあったり、悪露が1か月ほど続きます。

抜け毛や痔、突然の発汗、動機などがおこるケースもあるのです。また、出産時に出血した場合は極度の貧血になっていることも。帝王切開の場合は、外科手術の傷で痛みが残ります。主な産後に現れる体のトラブルをまとめると次のうな症状があります。

・おっぱいトラブル。授乳により乳首にキズができる、乳腺炎になり高熱がでる
・赤ちゃんを抱っこすることにより腱鞘炎や肩こりがひどくなる
・妊娠中に大きくなった子宮が肛門を圧迫することによる痔。分娩時のいきみでひどくなるケースも
・睡眠不足による自律神経の乱れ
・体内の水分バランスが乱れて肌荒れやむくみがおきる
・妊娠中は増加していたエストロゲンの分泌量が減って抜け毛が増える
・ホルモンバランスが崩れる。突然発汗したり、動機がおきる。
・いわゆる「マタニティブルー」。ホルモン変化で心に影響が出て、不安やあせり、食欲低下、不眠といった症状が出る

「マタニティ―ブルー」は、4人に1人が経験するとも言われています。体も心も不安定な産褥期。産後、ムリをしてしまうとあとあとまで体調不良が続くこともありますから、産褥期はしっかりと体を休ませる必要があります。

産後ケアにはどんなものがある?

産後ケアとは、出産後のママが育児にしっかりと対応できるよう心身の回復に合わせてサポートをすることです。育児がうまく回るようにアドバイスすることも産後ケアに含まれます。休養が必要とは言え、生まれた赤ちゃんのお世話は待ってはくれません。

お腹が空いた、おむつが濡れた、背中がかゆいと1日何度も泣いてお世話をねだるのが赤ちゃんです。赤ちゃんと一緒に過ごせるのは何よりも幸せな時間ですけど、産後のしんどい時期に睡眠不足が重なったりとツラい時期でもあります。

そんな産後ママに寄り添って心身ともにリラックスできるようにするために行うのが産後ケア。産後ケアには、看護師、助産師を中心に、臨床心理士、産後ケアリストといった専門職が関わります。

骨盤ケア、ヨガ、アロママッサージ、フットバスなど、母体を回復させるプログラムの他、育児相談などのカウンセリングも産後ケアに含まれます。また、沐浴の仕方や、授乳アドバイスなど具体的な育児指導が行われることも。管理栄養士によるバランスの良い食事を提供している施設もあります。

夜間の赤ちゃんのお世話を助産師にお任せできる産後ケアセンターもあるので、睡眠不足を解消してエネルギーを回復させることもできます。

出産直後は自宅で安静にしたほうがよさそう

分娩後の入院中に、助産師が産後ケアを行っている産院があるように、出産直後から産後ケアは受けられます。退院後は、助産師さんが自宅に訪問してくれて産後ケアを行ってくれることも。時間の経過とともに母体は元の状態に戻っていきますから、出産直後のケアはとても効果的です。

自宅でゆったりと過ごせるならそれがベスト。助産師さんの自宅訪問も利用してストレスフリーな自宅環境を整えられたらいいですね。

近所が工事中で騒がしいとか、自宅でどうしても安静にできないというなら、産後ケア専門の施設を検討するのも一案です。

施設によっては、ママだけではなく上の子やパパも一緒に滞在可能なところもあるとか。赤ちゃんだけではなく上の子に手がかかる場合は、とてもありがたいですよね。

TKG-Worksはニューボーンフォトの出張撮影を専門に行っているため、出産後7日から2週間が撮影のベストタイミングである時期は産後ケアのタイミングと重なります。自宅での撮影ですのでママの身体にも負担がなく赤ちゃんが撮影される姿を見守ることができます。

その他にも出産後には色々イベントがありますので、よかったら次の記事も参考にしてください。

まとめ

すぐ大きくなってしまう新生児期は母子にとってかけがえのないものです。産後の心身のツラさを適切に回復させて、かわいい赤ちゃんとの時間をめいっぱい楽しむことが大切。そのために必要ならば産後ケアはどんどん受ける方がよいでしょう。専門家がいる施設を利用するもよし。

ニューボーンフォト撮影と同じ時期に産後ケアを受けてみるのもタイミング的にはバッチリです。育児はママだけがかかえこむものではありません。周りのサポートを受けて、たくさんの人で赤ちゃんを見守っていくのがベストです。赤ちゃんのためならば、たくさんの人が助けてくれるはず。上手に産後ケアを利用して、幸せな思い出をたくさん作りましょう。

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