子育てにはたくさんの大変なことがありますが、その一つが授乳ではないでしょうか?
特に初めての子育ての場合、何もかもが未知の経験なので、できることは全部やりたいと思ってしまいますし、実際にやってみると本当に大変で、どこで息抜きをしていいかわからず産後鬱になってしまう人も。
今回は、授乳について、母乳と粉ミルク、それぞれのメリット・デメリットをお伝えし、さらに成長の違いがあるかどうかについても見ていきたいと思います。
母乳のメリット
自分の赤ちゃんなので、できるなら母乳で育てたいというママの話はよく聞きます。とはいえ、赤ちゃんが飲んでくれなかったり、母乳の出が悪かったり、それぞれの事情で難しいことも多いです。まずは母乳のメリットとデメリットについてご紹介します。
1.免疫力が上がる
母乳には、赤ちゃんに必要な栄養素や免疫物質が多く含まれています。特に産後10日くらいの初乳と呼ばれる母乳には、ウイルスや細菌を防ぐ免疫物質が含まれています。
そのため、可能であれば少量でも飲ませてあげることがすすめられています。
2.母子のスキンシップになる
特に新生児期の授乳は数時間に1回と頻繁であり、大変ではありますが毎回赤ちゃんとのスキンシップをとることができ、母子ともに安心感を得ることができる機会です。
3.経済的である
新生児期は、母乳やミルクからのみの栄養で育つものであり、成長とともに毎日の飲む量もどんどん増えてきます。
ミルクを買うとなると毎月10000円~15000円程度の出費となりますが、母乳であればただであるため、家計に優しいところも魅力です。
4.産後ダイエットとなる
母乳の場合には、毎日約500キロカロリーが消費されると言われており、その運動量はかなりのものです。
また、授乳中は、ホルモンにより排卵が抑えられ生理が止まる人も多く、それにより産後の回復を早めてくれるという効果もあります。
母体の回復を早め、ダイエット効果も得られるというところもメリットの一つです。
母乳のデメリット
母乳はメリットだらけと思われがちですが、対応する必要があることもそれなりにあります。母乳を与えることで気にする必要があることをこちらでご紹介します。
1.乳腺炎などのトラブルがある
母乳の場合には、乳腺炎になって熱を出したり胸に激痛があったりとママがつらい思いをすることもしばしばあります。
また、特に生まれたてのころには、赤ちゃんがうまく吸えなくて、乳首が切れたりなどといったことも出てきます。
身体的負担が大きいところがデメリットであるといえます。
2.腹持ちが悪い
母乳はミルクに比べて、腹持ちが悪く授乳間隔が短くなりがちです。
赤ちゃんもすぐ空腹を感じてしまいますし、ママも気が付くとすぐ次の授乳時間になり疲れてしまうなんて言うことも耳にします。
3.授乳場所を選ぶ
ミルクであれば、人前でも気軽に上げることができますが、母乳の場合には、授乳室を探したり、人目が気にならないところで揚げたりと場所を選ぶのがやや大変なところです。お出かけの際には、授乳ケープを持ち歩くようにするとよいでしょう。
ミルクのメリット
1.誰にでも授乳ができる
母乳は必ず毎回ママがおこなわなければなりませんが、ミルクであればほかの人が変わってあげることができるのはメリットです。
ママの体調が悪いときや、赤ちゃんを預けているときなどに誰でもミルクをあげられるのは、ママも周りもとても助かります。
2.赤ちゃんが飲んだ量が一目瞭然
母乳では、どれくらいの量飲んだか、しっかり飲めているのかがわかりませんが、ミルクの場合は飲んだ分がしっかりと把握できるのが安心できるポイントです。
3.授乳間隔が長い
ミルクは母乳に比べて消化に時間がかかるため、授乳の間隔が長いのもメリットです。
特に夜の時間帯にはしっかりと寝てくれるのでママも寝不足が続くことも少しは減るのではないでしょうか?夜だけはミルクをあげて、しっかりと寝かせるといったママも多いようです。
4.好きなものを飲み食いできる
母乳であれば、飲酒はもちろんできませんし、食べ物に関しても気をつけなければ乳腺炎になってしまったりする危険がありますが、ミルクの場合にはそういった心配が必要ないのも魅力です。
風邪薬なども気にせずに服用することができるのも助かります。
ミルクのデメリット
1.お金がかかる
母乳であれば無料であるところを、ミルクだと毎月10000~15000円の出費が出ます。
決して安いものではありませんが、ある程度限られた期間のものでありますし、ミルクの様々なメリットを考慮すれば、それくらいの出費はやむを得ないかとも思います。
2.消毒などの手入れが大変
母乳であれば、あげればそのまま休めますが、ミルクの場合、お湯を沸かして調乳し、さます。あげたあとには哺乳瓶を洗って消毒してという作業をしなければなりません。
この作業は特に、夜中には大変なものです。
3.出かけるときに荷物になる
お出かけの時には、哺乳瓶、ミルクのほかお湯を持っていく必要があり、なかなかかさばります。手軽にお出かけするという点では、母乳のほうが優れているといえます。
4.免疫を与えにくい
母乳に含まれている免疫物質がミルクには含まれていないため、免疫力を摂取することができません。
母乳とミルクで成長に差が出る?
これまでそれぞれのメリットデメリットをお伝えしてきましたが、どちらを与えたから成長しやすいしにくいということは一概にはありません。赤ちゃんは生まれた時から十人十色の大きさであり、母乳・ミルクに関わらずそれぞれのペースで成長していくものです。
ママと赤ちゃんにとって良い方法であれば、どちらの方法でも構いません。
それぞれのメリットデメリットを把握したうえで、良い授乳方法を選んでいければよいと思います。
まとめ
ニューボーンフォト撮影の際に、赤ちゃんの状態を見てミルクを多めにあげることをおすすめすることがあります。
経験則としてよく寝てくれることがわかっているためなのですが、ママによっては完全母乳育児を目指していることもあって、その場合は違う方法で寝てもらうようにしています。
育児については色んな思いがあり、どれが正解・不正解なんてありませんので、色んな意見を参考にしながら取り入れられそうなものを少しずつ試してみて、柔軟に育児ができると気持ちにも余裕が出るかもしれません。
寝かしつけについてはこちらにも記事を書いていますのでご参考になさってください。
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