退院した日から始まる育児の一つに「沐浴」があります。沐浴をする期間は短く、中でも新生児の期間はあっという間に過ぎていきます。
わずかな期間ですが、かけがえのない経験になりますので、沐浴を楽しく行えるように沐浴のやり方や準備の予習をしていきましょう。
沐浴のやり方知ってる?
赤ちゃんの体を洗ってあげることを沐浴といいます。育児の沐浴には、大人が入浴する目的とは違った目的がありますので、紹介していきます。
赤ちゃんは代謝が良く汗をかき皮脂も出るので、沐浴することで清潔を保ち肌トラブルを防ぎます。
また、普段は首が座っていないので横になっていることが多く、日中下側にあるところは様子を見ることが難しいですが、沐浴の時は服を脱ぎ、あおむけの状態になる場面もあるので、普段見えないところも全身を観察する機会になります。
赤ちゃん肌とよく言いますが、デリケートなので湿疹などの肌トラブルにもなりやすいです。沐浴の際に、赤いところや湿疹はないかな?とチェックしましょう。
赤ちゃん側の視点で考えると沐浴の別の目的として、沐浴を通してスキンシップをとることが出来ますので、愛着形成に役立ちます。
お風呂の中は温かく、お母さんのお腹にいた頃のように心地が良くリラックスすることが出来ます。
また、決まった時間帯に入れてあげることで、生活リズムが確立されます。
授乳や睡眠との兼ね合いもあり、バタバタすると思いますが、沐浴の時間が一定になることで、その後の授乳や睡眠の時間も自然に整ってきます。
沐浴に必要なものを揃えよう
安心して沐浴に挑めるように、あらかじめ用意しておきたいものがいくつかあります。
・ベビーバス
プラスチックタイプや折り畳めるタイプ、エアバスタイプなどがあります。
片付ける時に場所を取らない、折り畳めるタイプやエアバスタイプが人気です。
・湯温計
給湯器で温度設定をすることが出来ますが、実際にためてみると、暑かったりまた室温との関係でぬるくなったりしますので、一つあると不安材料が取り除けます。
・沐浴布
赤ちゃんは、裸で持ち上げられることを不安に思うことがあります。
沐浴布をかけてあげることで、赤ちゃんが安心して入浴出来ます。
・石鹸
固形石鹸や液体、泡で出てくるものなどがあります。
お肌に合うものを選ぶことが一番ですが、泡で出てくるものが片手で扱いやすいです。
・洗面器
すすぎをするときに使います。
現在使っているものを使用しても良いですが、衛生面を考えると専用のものを用意してあげると良いでしょう。
・ガーゼ
デリケートな赤ちゃんの肌を、優しく洗うためにガーゼを使用します。
・バスタオル
大判の正方形のものだと、全身を一度に拭けるので便利です。
・服、肌着、オムツ
服に肌着の袖を通しておきます。
その上にオムツを広げておくと、スムーズに着せてあげられるので湯冷めを防げます。
・消毒セット
へその緒が取れて乾くまで消毒を行います。
沐浴に使用するものは、様々な種類が販売されているので、それぞれのご家庭にあうものを用意されると良いでしょう。
特に石鹸は肌に直接触れるものなので、悩むところです。赤ちゃんによって、乾燥しやすかったり皮脂が出やすかったり、個性があります。
病院でオススメされることもありますし、先輩ママさんに相談したりして、色々試して赤ちゃんにあうものを探していきましょう。
沐浴に適切な時間帯は?
授乳の前後30分から1時間は避けましょう。沐浴は体勢をよく変えるので、吐き戻しやすくなります。
また沐浴後の授乳も、消化能力が低下していて吐き戻すことがあります。沐浴後30分ほど体を落ち着かせてから、授乳をすると良いでしょう。
空腹の状態も、泣いてしまうと体をジタバタさせるので、お湯に入れたり洗うことが難しくなってきます。
先ほど挙げた点を頭に入れながら、赤ちゃんの様子を見て、決めていけると良いですね。
風邪を引いてしまうことを防ぐため、暖かい時間帯が望ましいですが、お仕事などの関係で難しいこともあるかと思います。その場合は保護者の方が、負担なく入れることができる時間に入れてあげて大丈夫です。
授乳前後と空腹を避けつつ、寒い時間帯は避ける……じゃあいつ入れたらいいんだろう?となりますよね。
初めは入れるタイミングを見極めることが難しいですが、赤ちゃんと家族にとって良いタイミングが見つかると思います。
沐浴の時間については、赤ちゃんは疲れやすくのぼせやすいので、入浴時間は5分が目安になります。
ふにゃふにゃの状態の赤ちゃんの沐浴は、慎重に行うので意識が手元に集中します。
時間を気にする余裕がなくなるので、沐浴を行う場所から時計が見えるか、手元に時計を置いておくと安心できますよ。
沐浴は数ヶ月続きますので、保護者の方の負担にならず楽しく入れてあげられるように、工夫されると良いでしょう。
沐浴に適切な温度は?
湯冷めを防ぐため、室温は20℃から24℃が目安になり、適切なお湯の温度は38℃から40℃です。
手のひらの感覚でお湯をためると、熱すぎたり途中で冷めてきたりします。湯温計があると正確に測れるので、安心して入れてあげることが出来ます。
肌感としては、大人が手を入れて熱くなければ大丈夫です。
すこしくらい温度が低くてもお風呂上がりにお洋服を着せて温めてあげればいいので、熱くしすぎて火傷しないようにだけ注意しましょう。
まとめ
沐浴のやり方や準備について、全体像をつかむことが出来ましたか?
沐浴中の赤ちゃんは、リラックスをした幸せそうな表情を見せてくれます。もし、一緒に沐浴をしてくださる方がいらしたら、お写真で残されることをおすすめします。
1、2週間おきなどで撮影すると、ベビーバスからはみ出しそうになる様子が残せるので、見返しても感慨深いです。
赤ちゃんとご両親にとって、楽しい時間にしていきましょう。
ニューボーンフォトの撮影前にも沐浴をしてもらうのですが、その理由は赤ちゃんが撮影中も安心して眠れるから。沐浴中の赤ちゃんの顔の表情をよく見るととても幸せそうな顔をしています。
初めて沐浴に入れるときはとても緊張すると思いますが、慣れてくるとかけがえのない時間になりますし、沐浴の時期もすぐに終わってしまいますので、1つ1つを大事にしていきたいですね。
2021.12.15
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